Core & Open

R0010062 ブログの更新もずいぶんと間が空いていしまいました。ほとんど一年ぶりですね。 昨年はどうもうまく時間のコントロールができず、あちこちに迷惑をかけてしまいました。

 タイトルの Core & Open は、昨年のさまざまなバタバタのうちで浮かび上がってきたプリンシプル(というほどのものでもないですけど)です。もとは、昨夏に大学全体にかかわるちょっとした(けっこうたいへんな)仕事が降ってきて、いろんな人の話を聞いたり、自分でもあれこれと考える機会があったことがきっかけです。もう少し具体的に言うと、東京大学という組織の今後のありかたを自分なりに提示する必要があって、さまざまな要素を整理するために、コアとオープンという考え方で整理すると見通しがいいなと思ったのです。

 オープンを前提としたコア、コアを前提としたオープン。スタティックな中心/周縁構造ではなく、オープンによってコアが常に更新されるような動的開放系。けれども、すべてがフラットなオープンではなく、あるパースペクティブのもとでは必ずどこかにコアがあるような状態。そういうものを考えたわけです。

 最初は組織論として使えるかなと思った程度だったのですが、考えてみると、自分自身の研究のありかたを整理しなおすためにも有効のように思えてきました。どこがコアかを意識しながら、積極的に開いていく。もちろん、そのコアは更新されつづけるものですが、例えば一定の期間はあえてどこかにコアを定めてみる。論文を書いたりするときは、必然的にそうなるわけです。

 というわけで、今年はコア&オープンでやっていきます。