Tempura

IMG_1132.jpg 昨日は職場の歓送迎会が柳橋でありました。浅草橋駅から歩いて少しの天ぷら屋さん。いわゆるお座敷天ぷらで、目の前で揚げたものをさくさくと。えびはもちろん、季節のたらの芽、はまぐりも美味。〆は天丼か天茶か迷って天茶にしておいしかったのですが、しかし天丼にも心のこりが……ということを書きたかったのではなく、待合にあったマッチの箱にあったTempuraという綴りについてが本題です。ヘボン式ではb・m・pの前では、撥音はmで表記されます。けれども訓令式ではすべてn。したがって、駅名などの地名表記は原則として撥音はすべてnになっているのではないかと思います。一方で、英語に入ったテンプラはtempuraが主流。それをtenpuraに変えることは難しいでしょうね、とはNY生まれのCさん。固有名詞は規則によってローマ字表記が容易に変わるけれども、一般名詞はそうではないですね、ということでした。

そういえば、と思い出したのが、kanbunかkambunか。私はもっぱら後者を使いますが、最近の出版物を見ると前者のほうが多いような気もします。というような話をしていたら、中国文学の同僚の先生が、「漢」は音韻としては n 終わりだから、hanwenと一緒に並べると、kambun は変な感じかも、と。たしかに韻尾のnとmを区別する韓国語のローマ字表記でも、漢文はhanmunです。いやしかし日本語の表記としてはkambunのほうが、などなどと会話が行き交いました。
ま、本題といってもそれだけなんですが。やっぱり天ぷらの味のほうがメインだったかな。