来年度の授業シラバスの入力がすべて終了。この時期は、成績報告と大学院入試とシラバス提出とを一気に片づけなければならないので慌ただしいのですが、来年度の授業内容と時間割が決まっていく中で、だんだん新年度の気分になっていくのも、春らしくていい感じですね。
来年度は、大学院の授業を二コマ開講します。北宋の詩画論を読む火曜三限のゼミは来年度も継続して人文社会系枠の授業とし、木曜に隔週で行っていた読書会を金曜四限に移して総合文化枠の授業にします。もちろん、相互に単位は取れますし、枠にとらわれず、自由に参加してください。
火曜のゼミは、テキストを会読するタイプの演習です。中国古典文を読みつつ、伝統東アジアの詩書画論についての理解を深めるのが目的です。一方、金曜のゼミは、東アジアの伝統と近代を、その文体と思考の変容から考えようとするもので、基本的には木曜に行っていた読書会と同じ形式で行います。ただ、隔週から毎週に移行するので、ちょっとやり方を変える必要があるかもしれません。
教養学部後期課程の授業は、夏学期に日本文化基礎論II、冬学期に日本文化特殊研究I(特殊講義III中国文学と共通)。日本文化基礎論IIは、近代日本の言語と文学についての講義、日本文化特殊研究演習Iは中国古典詩の会読です。日本文化基礎論IIは比較日本文化論分科の必修単位なので、講義と言っても、文献の読み方や論文の書き方の基礎訓練も兼ねる予定です。
教養学部前期課程は、ことばと文学II・東洋古典学・古典日本語・基礎演習というラインナップ。内容は決まっているのですが、具体的な授業の進め方については、やっぱり人数と雰囲気を見てからですね。大学入試はいよいよ来週。どんな新入生が入ってくるのか、楽しみです。